Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

皮膚で血管を作成

Free!
2005-11-18 | コメント

サンフランシスコのベイエリアのバイオベンチャー・Cytograft Tissue Engineering社が、腎臓透析を受けている2人のアルゼンチン人から採取した皮膚で血管を作ることに成功しました。


この方法には幹細胞は使われておらず、従って政治的・倫理的に問題視されることはないでしょう。

この方法ではまず手の裏から皮膚と血管を含む1/4平方インチ程の組織を採取し、これを培養します。培養細胞は軟骨や骨の成分であるコラーゲンなどを作り出し、血管の外側になる組織と内側になる組織が形成されます。この2つの組織を重ね合わせて丸めることで血管を形成することができました。

透析をするために、医師は透析患者の血管にシャントを作ります。このシャントで動脈と静脈を繋ぎ、透析を行います。

しかし透析の度に針を刺すことで、血管が徐々に弱っていきます。したがって透析患者ではシャントを形成する血管を使い果たしてしまうことが多々あります。合成血管を使用してもその寿命は短く、また副作用も起きます。

2人のアルゼンチン人に移植した人工血管は1人では6ヶ月間もち、もう1人では3ヶ月間持ちました。

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