Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

妊婦の歯周病を治療しても早産や低体重出産率に変化はない

  • 2006-11-02 - 妊婦の歯周病は、早産や低体重出産のリスク上昇と関連します。 (3 段落, 282 文字)
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2006-11-03 | 投稿者 : 清宮さん
アメリカの出産の12.5%は早産で占められています。早産は周産期死亡の70%、長期の神経学的合併症のおよそ半分の原因となっています。

歯周病が早産と強力に関連することをOffenbacher等が1996年に報告して以来、歯周病と早産の関連が報告されるようになりました。

Offenbacher S, Katz V, Fertik G, et al. Periodontal infection as a possible risk factor for preterm low birth weight. J Periodontol 1996;67:Suppl:1103-1113
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve
\n&db=pubmed&list_uids=8910829&dopt=Abstract


そこで、歯周病を治療すれば早産が減らせるのではないかと考えられたわけですが、残念ながら今回NEJM誌に発表された試験では、妊娠中の歯周病の治療で早産が有意に低下するという結果は得られませんでした。

▽妊婦の歯周病を治療しても早産や低体重出産率に変化はない
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=16037

しかし実際に歯周病と早産率の上昇の関連は示されており、別の方法で試験をすれば歯周病治療の早産予防効果が示せるかもしれません。

今回のNEJM報告に関連したエディトリアルにおいて「妊娠中に(歯周病などによって)炎症反応カスケードが活性化されてしまうと、この経路を標的にした介入を実施しても早産率は低下しない」という仮説が紹介されています。

▽Preterm Birth and Periodontal Disease
http://content.nejm.org/cgi/content/extract/355/18/1925

この仮説が正しければ、妊娠前に歯周病を治療すれば早産率を低下させられるかもしれません。

歯周病治療の早産予防効果については今後も色々な角度から検証していく必要があるようです。
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