心筋梗塞後に経皮冠動脈インターベンションを実施しても転帰は改善しない
- 2006-11-16 - 心筋梗塞後3-28日に心筋梗塞に関連した動脈に完全閉塞が確認された高リスク(駆出分画が50%未満または近位閉塞)患者を対象にした試験の結果、最適な薬物療法と共に経皮冠動脈インターベンション(PCI)で閉塞動脈を再開通させても最適な薬物療法以上の転帰改善効果は得られず、むしろ非致死性心筋梗塞の再発リスクを上昇させる恐れがあると分かりました。 (3 段落, 351 文字)
- [全文を読むには有料会員登録が必要です]
- [有料会員登録がお済みの方はログインしてください]
- [メールマガジン(無料)をご利用ください]
- ・ ジャーナル > 総合医学誌 > New England Journal of Medicine(NEJM)
2020-04-12|心筋梗塞/心臓発作
+ 癒し成分放出シートを心臓にあてがうことで心臓発作ラット/ブタがより回復
2020-02-23|心筋梗塞/心臓発作
+ 脂肪酸ではなく糖を糧にする心筋細胞は増えて心臓発作後の心機能を改善しうる
2020-01-03|心筋梗塞/心臓発作
+ 人工の血小板由来増殖因子ABで心臓発作ブタの瘢痕の質が改善して心機能が向上
2019-11-18|心筋梗塞/心臓発作
+ 心筋梗塞後コルヒチン服用で心血管イベントリスク低下〜ただし常用はまだ早い
2019-10-06|心筋梗塞/心臓発作
+ 概日周期を司る核内受容体REV-ERBの活性化剤がマウスの心筋梗塞後修復を改善
▽心筋梗塞後に経皮冠動脈インターベンションを実施しても転帰は改善しない
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=16316
この報告に関連したエディトリアル(1)において、今回の結果を実際の臨床にどのように取り入れていくべきかが論じられています。
エディトリアルによると、心筋梗塞に関連した血管の持続的閉塞を同定するために冠動脈造影が実施されてきましたが、今後は、自発的または誘発性心筋虚血がなく、左心室収縮機能が低下していない心筋梗塞患者においてはルーチンの冠動脈造影は正当化されません。
また全ての心筋梗塞生存者はβアドレナリンブロッカーを永続的に服用すべきとエディトリアルに記載されています。
(1)Myocardial Infarction and the Open-Artery Hypothesis. Published at www.nejm.org November 14, 2006 (10.1056/NEJMe068251)
http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/NEJMe068251