Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

血液中プリオンタンパク吸着樹脂・L13とL13Aのスクレイピー感染予防効果がハムスターにおいて確認された〜クロイツフェルトヤコブ病感染血からのプリオン除去への応用が期待される

  • 2006-12-24 - 感染性海綿状脳症(TSE)は輸血を介して感染する可能性があります。献血された血液(献血血液)から原因となる物質を選択的に吸着することは、輸血を介したTSE感染リスクを減らす上で最良の方法かもしれません。 (9 段落, 872 文字)
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2006-12-24 | 投稿者 : 清宮さん
プリオンを吸着する樹脂を使用することで、プリオンタンパク質に関連した感染性を白血球除去血液から除去できることが動物実験で確認されました。

http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17064

これまでに世界で200例のvCVD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の臨床例が報告されています。大部分は英国で認められており(164例)、他にフランスで21例、アイルランドで4例、アメリカで3例、オランダで2例、カナダ、日本、サウジアラビア、ポルトガル、スペイン、イタリアでそれぞれ1例が報告されています(1)。

英国でのvCJDの発現例は低下しており、現在およそ70例の臨床例が存在すると推定されています(2)。

しかしながら、へんとう腺と虫垂(盲腸)サンプルのレトロスペクティブ検査において12,674サンプル中3サンプルで異常プリオンが検出されており(3)、数学モデルによると英国には最低でも3000人の感染例が存在する可能性があると推定されています(2)。

もしこのモデルが正しいとすると、これらの感染例の93%は長期間の無症状感染(不顕性感染)を発現しうる可能性があります。

今回ハムスターにおいてプリオンに関連した感染性を除去することが確認された樹脂カラムは、クロイツフェルトヤコブ病の不顕性感染者等の血液からの感染性除去に将来的には使用できるかもしれません。

現在、UK and Irish Blood Servicesは、L13とL13Aのような樹脂を用いた血液フィルターの安全性・有効性を評価する試験の実施を検討しています(4)。

いずれにしても、血液製剤には様々なリスクを伴うことから、このようなフィルターが臨床応用されようがされまいが血液製剤の使用は本当に必要なときのみにとどめるべきでしょう。


(1)University of Edinburgh. UK Creutzfeldt Jakob Disease Surveillance Unit. July 3, 2006:
http://www.cjd.ed.ac.uk

(2)Clarke P, Ghani AC. Projections of the future course of the primary vCJD epidemic in the UK: inclusion of subclinical infection and the possibility of wider genetic susceptibility. J R Soc Interface 2005; 2: 19-31.
[PubMed]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cm
\nd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=16849160&query_hl=4
\n&itool=pubmed_docsum

[全文] http://www.journals.royalsoc.ac.uk/media/56we0cgvmh5rnwc2w
\nmf0/contributions/x/y/t/q/xytq8l51e5ejycgk.pdf


(3)Hilton DA, Ghani AC, Conyers L, et al. Prevalence of lymphoreticular prion protein accumulation in UK tissue samples. J Pathol 2004; 203: 733-739.
http://www.thelancet.com/journals/lancet/medline/record/MD
\nLN.15221931


(4)Prion reduction filters. The Lancet, Current Issue, Volume 368, Number 9554, 23 December 2006
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS01406
\n73606698723/fulltext
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