WWOXは癌化抑制遺伝子であり、癌細胞でWWOXを復活させると肺癌細胞の増殖が抑制される
Free!WWOX (WW domain containing oxidoreductase) 遺伝子は染色体不安定部・FRA16Dに存在し、肺癌を含む多くの癌で変化しています。
細胞実験の結果、WWOXを発現していない肺癌細胞でWWOXの発現を復活させると細胞死が誘導されると分かりました。また動物モデルの実験では、WWOXを復活させると癌の増殖が劇的に抑制されました。
一方、WWOXが発現している肺癌細胞で更にWWOXを過剰発現させても癌細胞の増殖は影響を受けませんでした。
この結果から、WWOXは癌化抑制遺伝子であり、WWOXの発現を復活させると肺癌移植動物モデルにおいて高い癌細胞増殖予防効果が得られと分かりました。
- RESTORING SILENCED SUPPRESSOR GENE KILLS LUNG-CANCER CELLS / Press Release
2020-04-04|肺癌
+ 気管内投与ナノ粒子ペプチドの尿中移行成分解析でマウスの肺腺癌を正確に検出
2020-02-25|肺癌
+ EGFR三重変異に承認白血病薬2つが有効〜EGFRを消し去る化合物も同定
2020-02-03|肺癌
+ 欧州での無作為化試験NELSONでもCT検診と肺癌死亡率低下が関連
2020-01-24|肺癌
+ ゴルジ関連酵素PI4KIIIβが1q増幅癌を支えている〜その阻害剤が増殖や転移を抑制
2019-10-08|肺癌
+ 電子タバコのニコチン蒸気でマウスが肺癌を発現〜膀胱癌も生じ易くしうる
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。