Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)
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[記事]双生児と単生児の15-16歳時点のテスト点数に差はない」へのコメント

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「双生児と単生児の知能を比較したこれまでの試験」

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新たな試験で、15-16歳時点での双生児と単生児のテスト点数に差はないという結果が得られました。

▽双生児と単生児の15-16歳時点のテスト点数に差はない
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=16491

これまでにも双生児と単生児の知能を調べた試験の結果が報告されています。

Deary等の報告(1)では、今回新たに発表された報告とは異なり、11歳時点のIQは双子のほうが単生児よりもおよそ5ポイント低いという結果となっています。

また、Ronalds等(2)もDeary等と同様の報告をしています。Ronalds等は同一家族内の双子と単生児のIQを7歳と9歳時点で調べました。この結果、7歳時点、9歳時点で双子のIQは単生児のIQよりもそれぞれ5.3、6ポイント低くなっていました。

一方今回発表された試験と同様に双生児と単生児の知能には差がないという結果も報告されています。

Posthuma等(3)は、Ronalds等の報告と同様に、同一家庭内の双子と単生児を比較しました。ただしDeary等やRonalds等の報告とは異なり、Posthuma等は成人期の知能を比較しました。

この結果、Deary等やRonalds等の報告とは異なり同一家庭内の双生児と単生児の成人期のIQに有意差は認められませんでした。

今回新たに報告された試験では15-16歳のテスト点数が比較され、双子と単生児で差は認められませんでした。

これまでの報告と今回の報告を総合すると、11歳ぐらいまでは双生児と単生児の間に知能の差が存在し、その後16歳までにその差は消失するのかもしれません。

(1)Deary IJ, Pattie A, Wilson V, Whalley LJ. The cognitive cost of being a twin: two whole-population surveys. Twin Res Hum Genet. 2005 Aug;8(4):376-83.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=retrieve&db=pubmed&list_uids=16176723&dopt=Abstract

(2)Georgina A Ronalds, Bianca L De Stavola, David A Leon,The cognitive cost of being a twin: evidence from comparisons within families in the Aberdeen children of the 1950s cohort study. BMJ 2005;331:1306 (3 December)
http://www.bmj.com/cgi/content/abstract/331/7528/1306

(3)Posthuma D, De Geus EJ, Bleichrodt N, Boomsma DI. Twin-singleton differences in intelligence? Twin Res. 2000 Jun;3(2):83-7.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=109186
\n20&query_hl=6&itool=pubmed_docsum

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2006-11-26 - 1986年〜1988年にデンマークで生まれた全ての双生児3411人とランダムに選んだ単生児7796人の出生時体重と15-16歳時点でのテスト成績の関連を調べた試験の結果が発表されています。
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