Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)
コメント一覧

[記事]歯の喪失と食道・頭頸部・肺癌リスク上昇が関連する」へのコメント

  • このページの後半に、上記トピックの本文を掲載しています。
  • 投稿者名をクリックすると、その方が今までに投稿されたコメントを一覧表示します。

新しくコメントする

「歯周病と肥満と癌の関係」

コメントする

こんにちは、久々にコメントします。

歯周病と慢性疾患や心血管系疾患との関連は、最近報告の増えてきた分野ですね。

肥満と糖尿病、糖尿病と歯周病、歯周病と心疾患、そして免疫機能の低下がつながるストーリーは、さまざまな報告から連想されます。その一部として、以下のような報告があります。

米国アカデミー紀要に掲載された報告で、C57BL/6マウスと食事によって肥満を誘導したマウスを比較した結果、肥満マウスでは標準マウスに比べて感染症にかかりやすく、白血球の菌毒素に対する炎症反応の誘導は減弱していることがわかったというものです。

デブの彼はなぜ歯周病になりやすいのか? [PNAS]
http://adventure.on.coocan.jp/journal/modules/medical_science2/index.php?p=168#more-168

この報告から類推すると、肥満と歯周病は関連することが分かります。そして歯周病があるから肥満になるのか、肥満があるから歯周病になりやすい環境におかれているのかはともかく、肥満や歯周病は炎症とも深くつながっています。

masa-k さんが書かれているように、癌の発症において慢性的な炎症は大きなリスク因子になっていると思われます。

太りすぎは癌の元_癌リスク軽減の10か条 [news]
http://adventure.on.coocan.jp/journal/modules/medical_science2/index.php?p=144

また、歯を失うことによって咀嚼がうまくいかなくなると、食事摂取に当たって唾液分泌も減り、消化がうまくいかなくなります。上手に咀嚼しないまま食べたものは、胃での消化に労力が必要ですので胃酸分泌も増加することでしょう。

食道がんの原因としては、胃・食道逆流などの炎症もかかわっていますし、胃・食道逆流があると消化管から気管支へと一部の逆流物が流入し、肺炎のリスクも高まることになります。

今、メタボリックシンドロームの考え方が賛否両論ありながら広まりつつありますが、ある意味、歯の喪失もメタボリックシンドロームの遠因であるのかもしれません。

このように考えてくると、健康な人は健康なままに、不健康になると次々と不具合が連鎖しておきてくる様子が想像できます。

健康と不健康のバランスは、一度崩れると歯止めを失ってドミノのように次々とリスクを増やすことになるので、日頃の注意が必要ということだと思います。

コメントする

「炎症と腫瘍」

コメントする

 自己免疫疾患の論文やニュースをよく読んでいますが、この疾患群では腫瘍リスクが高いことは良く知られているのも事実です。これら患者のCRPが高いことから炎症度が高いことも頷けるかと思われます。短期の炎症では何ら恐れることはないかと思いますが、長期に亘る炎症では酸化ストレスでのラジカルも無視できなくなるのではないですか。最近の論文の例としては炎症性腸疾患の女性患者ではパップスメア検査で腫瘍まで行かないまでも異常な所見がより多く出るというデータもありました。これは少し飛躍的になった例かも知れません。また、ヘリコバクターピロリ感染での胃がんの可能性もよく指摘されていることも炎症と絡んでいるのではないですか。

コメントする

「感染とがん」

コメントする

masa-kさんありがとうございます.

歯周病は菌感染によるものですよね?
ということは,子宮頸がんなどの原因と言われているパピローマウイルスのように,組織に菌やウイルスが感染することが原因でがんになったりするんですかね?

興味深いお話ありがとうございます.

コメントする

「歯周病と癌リスク」

コメントする

 BBCのニュース(論文はランセット関連誌)によれば歯周病で癌リスクが上昇するとのデータが出されているようです。やはりその炎症から癌リスクが上昇するのではないかというものです。歯を抜くような状態はかなり歯周病や炎症が進んでいるためではないでしょうか。

以上

コメントする

「がんと虫歯治療?」

コメントする

この結果は非常に興味深いですが,この結果は単純に歯を失うことによるリスクなのでしょうか?
歯を失うということはおそらく歯科医にかかっているでしょうから,歯科の治療に使われる薬剤や神経を殺すことによるリスクということは無いんでしょうか?
ついでに,『親不知』を抜くのも同じなんですかね?
僕も,歯が一本なくなってるんで非常に気になるところです.どなたかこの話に関連するエビデンスや意見等あればお願いします.

コメントする

2008-05-15 - 日本の癌患者5240人と癌ではない10,480人の比較から、歯を失うことと癌のリスク上昇の関連が示されました。
会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。