先立つ治療1回以上の骨髄腫患者の生存がJ&JのCAR-T・Carvyktiで改善
 ・ 誤解を訂正しました(先立つ治療1回→先立つ治療1-3回)
血管に張り付く非古典的単球の除去や阻害で肺移植の成功率を高めうる
 ・ タイトルの重大な誤記を訂正しました(古典的単球→”非”古典的単球)
Aligos社のTHR-β活性化薬ALG-055009のPh2a試験で肝脂肪が有意に減少
 ・ プラセボ群の肝脂肪率の低下率やMadrigal社の米国承認NASH薬Rezdiffraとの比較などを追記しました。

BRCA1はプロゲステロン受容体にも直接作用してその働きを阻害する

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2006-01-28 | コメント

プロゲステロン受容体は、阻害または刺激作用により、正常な乳房発達と乳癌の形成に影響を与えています。


これまでの研究で、乳癌遺伝子・BRCA1の産物は、エストロゲン受容体αと相互作用し、エストロゲン受容体αの転写活性を抑制することが知られています。

このたび乳房上皮細胞を用いた実験の結果から、BRCA1はプロゲステロン受容体にも直接作用し、プロゲステロン受容体が他の遺伝子を活性化するのを阻害すると分かりました。

また、Brca1を部分欠損させたマウスにプロゲステロンを投与すると、乳腺の増殖反応が増強させることが確認されました。

これらの結果から、BRCA1は、乳癌にも関与している妊娠ホルモン・プロゲステロンの活性を調節していると分かりました。

【参考】
BRCA1とBRCA2は1994年と1995年に発見されました。2つの遺伝子のうちの1つに欠陥があると、70歳までに乳癌を発現するリスクが最大80%上昇します。また、これらの遺伝子に欠陥があると卵巣癌にもなりやすくなります。

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