Aldeyra社の嫌な予感通り米国FDAがドライアイ薬reproxalapを承認せず
 ・ 誤記を訂正しました(来月注→来月中)
Gamida Cell社の血液癌治療臍帯血製品Omidubicelを米国FDAが承認
 ・ 抜けていた製品名Omisirgeを追記しました。
化学放射線療法とMerck & CoのKeytrudaによる子宮頸癌初治療が生存改善達成
 ・ 誤記を訂正しました(陰性か陰性か→陽性か陰性の)

米国小児もCOVID-19に伴う多臓器炎症疾患発現〜川崎病の特徴も認められている

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2020-05-07 | コメント

New York Times紙の調べによると、ニューヨーク市の小児少なくとも50人が新型コロナウイルス感染(COVID-19)と関連する多臓器炎症症候群(multisystem inflammatory syndrome)を発現しており、先月末の英国小児集中治療学会PICSの通知と同様に血管炎症疾患・川崎病に似た特徴も呈しています。

最初に見つかったのは同市でのCOVID-19急増からおよそ1か月後であり、感染後の免疫反応かもしれないと小児科医の一人は言っています。

集中治療室(ICU)に入って心臓や呼吸の補助が必要になった小児もいますが死亡例はありません。

ニューヨーク市以外でも報告があるとNew York Times紙は伝えています。

【5月10日追記】
ニューヨーク市が同市内の小児ICUに連絡をとって調べたところ4月17日から5月1日に2-15歳の小児15人が多臓器炎症症候群と一致する病態で入院していました。

全員に発熱があり、半数超は発疹、腹痛、嘔吐、下痢を呈していました。一方、呼吸器症状があったのは半数未満でした。

PCRによる新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検出検査の結果は4人が陽性、10人は陰性、1人は最初不確定で次に陰性となりました。PCR検査陰性の6人の血清検査は陽性でした。

半数超は血圧補助、5人は人工呼吸が必要でした。通知時点で死んだ子はいません。

小児科医は多臓器炎症症候群が疑われる小児を必要に応じてすぐに小児感染症、リウマチ、救急医療(クリティカルケア)専門医に預ける必要があります。川崎病の全部または一部を満たすことを早く確認して治療することは臓器損傷やその他の長引く合併症を防ぐのに不可欠です。川崎病の基準を満たす小児には静注免疫グロブリンとアスピリン投与が必要です。

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