Applied社のガラクトース血症薬のPh3失敗〜しかし承認申請を目指す
 ・ Ph3試験の名称の誤解を訂正しました(AT-007→ACTION-Galactosemia Kids)
Aldeyra社の嫌な予感通り米国FDAがドライアイ薬reproxalapを承認せず
 ・ 誤記を訂正しました(来月注→来月中)
Gamida Cell社の血液癌治療臍帯血製品Omidubicelを米国FDAが承認
 ・ 抜けていた製品名Omisirgeを追記しました。

モルヒネの鎮痛効果減弱や痛覚増強に寄与するIL-33経路をマウス実験で同定

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2021-09-22 | コメント

末期患者は酷い痛みをやり過ごすのにしばしばモルヒネを使います。しかしモルヒネやその他のオピオイドを繰り返し使い続けると鎮痛効果が減弱するのみならず痛みが一層酷くなる逆効果に陥る恐れがあります。

そのような効果減弱や痛覚増強に脊髄の星状細胞(アストロサイト)やオリゴデンドロサイトで作られるサイトカイン・IL-33経路が寄与していることがマウス実験で示されました。

マウスにモルヒネを繰り返し皮下注射すると主に星状細胞とオリゴデンドロサイトのIL-33と星状細胞のIL-33受容体・ST2が増え、脊髄のIL-33やST2を阻止するとモルヒネの効果減弱や痛覚増強が抑制されました。

また、IL-33は星状細胞のTRAF6とキナーゼJNKが携わる経路を介してケモカインCXCL12生成を促すことでモルヒネ効果減弱や痛覚増強をもたらし、CXCL12発現抑制やCXCL12受容体・CXCR4の阻害剤AMD3100もIL-33やST2の阻止と同様の効果を発揮しました。

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