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COVID-19患者の1型IFNに応じた遺伝子発現の低下と単球のLAIR1発現上昇が関連

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2021-09-25 | コメント

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が引き起こす感染症COVID-19の患者284人を調べたところ1型インターフェロン(1型IFN)への自己抗体が重症COVID-19患者のおよそ20人に1人(6%)、死ぬほど深刻な瀕死のCOVID-19患者ではさらに多く5人に1人(19%)に認められ、より軽症のCOVID-19患者からは一切検出されませんでした。

瀕死のCOVID-19患者の骨髄細胞では1型IFNに応じた遺伝子発現(ISG-I反応)が欠如しており、その欠如は1型IFNへの自己抗体を生成する瀕死のCOVID-19患者では特に顕著でした。

瀕死のCOVID-19患者の発症後間もない頃の単球表面の抑制性受容体LAIR1はISG-I反応欠如とは対照的により発現していました。

単球のLAIR1発現は健常人では認められず、COVID-19患者ではISG-I反応低下と関連しました。

リガンド(コラーゲンやC1Q)を携えたLAIR1がトール様受容体(TLR)リガンドに応じたIFNα生成を阻害しうることが最近の研究で示されています(PLoS ONE. November 30, 2010Molecular Medicine. 17 September 2014)。また、LAIR1への自己抗体が重度かそれ以上のCOVID-19患者に限って認められています(Nature. 19 May 2021)。

今後の研究でLAIR1と1型IFN反応欠如の関わりを更に調べる必要があります。

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