Gamida Cell社の血液癌治療臍帯血製品Omidubicelを米国FDAが承認
 ・ 抜けていた製品名Omisirgeを追記しました。
化学放射線療法とMerck & CoのKeytrudaによる子宮頸癌初治療が生存改善達成
 ・ 誤記を訂正しました(陰性か陰性か→陽性か陰性の)
Novartisの発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)薬Fabhaltaを米国が承認
 ・ 誤解訂正。Fabhalta投与患者”殆ど”がヘモグロビン濃度2 g/dL以上の上昇を達成した旨に修正しました。

薬効成分コルヒチンの生合成経路がだいぶ判明〜効率的な製造法の開発に役立つ

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2020-08-03 | コメント

植物が作る薬効成分は生合成経路が完全に分かっていることは稀で、手に入れるには多くの場合植物からの直接抽出か植物細胞の培養を必要とします。

イヌサフランやグロリオサ(炎のユリ)が作るコルヒチン(colchicine)は炎症疾患の治療として米国FDAに承認され、その物珍しい環状構造や立体中心は有機化学者を魅了してきました。

コルヒチンは生合成経路が分かっていない植物由来成分の代表例で、イヌサフランやグロリオサを栽培して作られています。

その収率は低くて供給は不安定でしたが、コルヒチン生合成過程を担う酵素の殆どがスタンフォード大学のチームによって新たに同定され、より効率的な生産方法の開発が期待できるようになりました。

スタンフォード大学のチームはアミノ酸・フェニルアラニンやチロシンから恐らく生じる1-phenethylisoquinolineがコルヒチン骨格を有する最初の中間体N-formyldemecolcineに至るまでを担う8つの酵素遺伝子をグロリオサ・Gloriosa superbaから見つけました。

N-formyldemecolcineから最終的にコルヒチンが出来上がるまでの3工程を担う酵素はまだ見つかっていません。

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