大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
デングウイルスやジカウイルスを阻止する細菌をヒトスジシマカの腸から同定
 ・ 関連ニュースを追加しました。

Antisoma社 血管破壊薬・AS1404をNovartis社にライセンス

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2007-04-20 | コメント

2007年4月19日、Antisoma社は、Roche社に見捨てられた血管破壊薬・AS1404(DMXAA)の全世界での権利をNovartis社にライセンスすることで合意したと発表しました。

この合意により、Antisoma社は近日中に1億ドルが得られる見込みです。1億ドルのうちの7500万ドルはアップフロントとしてすぐに支払われ、肺癌を対象にした第3相試験が始まったときに残り2500万ドルが支払われます。

開発マイルストーンを達成し、複数の適応の承認が得られ、複数の適応でAS1404のバックアップ化合物が発売され、売り上げ目標も達成した場合にはAntisoma社は最大8億9000万ドルもの支払いを受けることができます。

この化合物買収により、Novartis社のオンコロジーパイプラインがさらに強化されます。

もともとAntisoma社はNovartis社のライバル企業・Roche社とアライアンスを組んでいました。しかし、臨床試験で予想に沿う結果が得られなかったことから、Roche社は昨年6月にAS1404を手放すと発表しました。

しかし、最近の試験結果から、20分間かけてAS1404を投与すると生存が5ヶ月延長することが示されているとNovartis社は説明しています。

AS1404 (DMXAA) は、腫瘍に栄養供給する血管を破壊する低分子化合物です。前臨床試験において、様々な化学療法剤の効果を有意に増強することが確認されています。

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2007-04-20 | 投稿者 : showさん
日本では先日ベバシズマブが承認されたところですが、世界では多種の血管阻害剤が開発されているのですね。今後の動向に注目です。
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