2型糖尿病患者がカフェインを摂取すると血糖値が上昇する
- 2008-01-29 - 2型糖尿病患者がカフェインを摂取すると血糖値が上昇すると分かりました。 (3 段落, 171 文字)
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BBCの報道ではカフェインの代表例としてコーヒーという言葉を使っていますが、Biotodayではしっかり、カフェインとして扱っていますので、こういう細かい点にも気を配って記事を作っていることに感心しています。
これまでの数多くの疫学研究で、コーヒーが糖尿病予防や肝硬変の予防に効果的であるという話題がありましたが、コーヒーのよい作用がカフェインの作用とは別物であることも報告されていたと思います。
以前に、コーヒーが夜間の低血糖を抑制するという話題を見かけたとき、私自身、コーヒーが低血糖を抑制するならいいことじゃないかと単純に考えてしまったことがありますが、今思うと今回の報告の結果(カフェインが血糖値をあげること)を示唆するものだったのかもしれません。
一方で、今回の報告は、カフェイン500mg(コーヒー4杯相当)をカプセルとして服用しての検討ですので、単純にコーヒーを飲むことが血糖値をあげることにつながると解釈できるわけではないとおもいます。同様に、カフェインを取らないことで血糖コントロールが改善するというのも、少し言いすぎかもしれません。
また、論文の24時間血糖値推移のグラフをみると最後の方でカフェイン摂取群のほうが血糖値が低くなっており、チャンピオンデータの気配も感じないではありませんでした。
カフェインというと、ついコーヒーを連想しがちですが、実際問題、コーヒーよりもコカコーラなどソフトドリンク(炭酸飲料)に含まれるカフェインの糖尿病発症に対する影響の方が大きいのではないかと感じます。
参考
▼高血糖/低血糖、ともにGoodなカフェインの話
http://adventure.on.coocan.jp/journal/modules/medical_scie
\nnce2/index.php?p=217
▼コーヒーの効能はカフェインにあらず[Diabetes Care]
http://adventure.on.coocan.jp/journal/modules/medical_scie
\nnce2/index.php?p=223