Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)

卵巣癌Ph3の無増悪生存結果等が嫌気されたらしくImmunoGen社の株価下落

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2022-03-22 | コメント

卵巣癌へのImmunoGen社の殺癌細胞剤付きFRα結合抗体Mirvetuximab Soravtansine (ミルベツキシマブ ソラブタンシン) の第3相試験(SORAYA)結果の全容が去年11月末の奏効率目標達成速報に続いて発表され、無増悪生存中央値(mPFS)が思いのほか短かったことなどが嫌気されたらしく5ドル台前半だった同社の株価は月曜日に4ドル台前半に下落しました。

mPFSは試験担当医師判定では4.3か月、より信頼性が高い独立判定では5.5か月でした。

進行中の第3相試験(Mirasol)の化学療法剤投与群のmPFSは3.5か月と仮定されており、今回のSORAYA試験でのMirvetuximabの担当医師判定mPFSとの差はたった0.8か月です。独立判定mPFSとの差もせいぜい2か月です。

進行中のMirasol試験の卵巣癌患者は今回全容が発表されたSoraya試験よりも治療歴が浅い患者を対象としているとImmunogen社は説明しています。

ともあれImmunogen社はMirvetuximabの取り急ぎの承認を今月中に米国FDAに申請する予定です。

Immunogen社はそのように強気ですが、進行中のMirasol試験の失敗やその試験結果の少なくとも幾らかの提出なしにFDAは同剤を承認しないかもしれないという懸念が今や増大しています。

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