凍らせたヒト脳組織を傷めず解凍
 ・ 手法の名称を追記しました。
脾臓の超音波刺激でラットの肺高血圧症が改善
 ・ タイトルの誤字を訂正しました(脾臓に超音波刺激→脾臓”の”超音波刺激)
ワクチンに添加される植物由来の免疫増強成分QS-21を酵母で作る手段を開発
 ・ 関連ニュースを追加しました。

オスの不妊遺伝子カタログ

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2006-09-18 | コメント

プロテオミクス・細胞学的手法・機能解析を組み合わせることにより、受精時に重要な働きをするクロマチン関連タンパク質が線虫の精子において同定されました。

精子のクロマチンの完全性は、雄の受精能とin vitroでの受精能力を示す臨床指標です。精子のクロマチン構造やパッケージングにおいて重要なタンパク質が同定されれば、雄性不妊の一般的な原因が明らかになるかもしれません。

精子形成や卵形成中の細胞からクロマチンを精製し、プロテオミクス解析等を経て132種類のクロマチン関連タンパク質を同定し、これらのタンパク質機の能を解析した結果が2006年9月7日のNature誌に掲載されています。

この132種類の機能解析から、DNAの凝縮や染色体分離、受精能に不可欠な進化的に保存された精子形成特異的タンパク質が明らかになりました。

これらの線虫のタンパク質に相当する遺伝子をマウスでノックアウトすると、37%(7/19)で雄性不妊が起きました。したがって、この遺伝子リストは、雄性不妊の原因の解明と男性避妊薬の標的の同定に役立つと考えられます。

参考文献
  • Sperm chromatin proteomics identifies evolutionarily conserved fertility factors. Nature 443, 101-105(7 September 2006)
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