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FDA諮問委員会 処方箋なしで買える喘息用の吸入剤の販売禁止を支持

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2006-01-26 | コメント

Wyeth Consumer HealthcareのPrimatene Mistを初めとした処方箋なしで購入できる吸入器のいくつかにはオゾン層を破壊する高圧ガス(フロンガス)が使用されています。


これらの製品は、オゾン層の破壊について目をつぶってもよいほどの“必需品”と引き続きみなして良いものかどうかがFDAの諮問委員会によって2006年1月24日に採決されました。

採決の結果、FDAの諮問委員会は11対7でPrimatene Mist等のフロンガス入りの吸入器から“必需品”という特権を取り払うべきという判断を下しました。

FDAが諮問委員会の勧告に従うなら、今後パブリックコメントの要請を含めた規則の制定手続きが始まる予定です。通常、アメリカFDAは諮問委員会の勧告に従います。

Wyeth Consumer Healthcareは、アメリカ人のおよそ300万人が喘息にPrimatene Mistを使用していると推定しています。このうち2/3は処方が必要な吸入剤を使っていますが、予備としてPrimatene Mistも使用しているようです。また、Wyethによると、およそ70万人の喘息患者は、処方薬が手に入れられない、または保険が利かないなどの理由でPrimatene Mistだけに頼っているとのことです。

Wyeth社はアドレナリン吸入剤の最大の製造メーカーです。昨年のWyeth社のアドレナリン吸入剤の売り上げは4300万ドルでした。この吸入剤は気道を拡げて喘鳴、息切れ、呼吸困難等を緩和します。

Wyeth社はフロンガスを使用していない新しいバージョンのPrimatene Mistを開発しています。Wyeth社によると、新しいバージョンが完成するのは2009-2010年です。このときまで現在のPrimatene Mistの販売中止は控えて欲しいとFDAに要請しています。

Wyeth社が販売継続を訴える一方で、そもそもPrimatene Mistのような薬剤が販売されていること自体がおかしいと考える医師も多いようです。つまり、処方薬での治療こそ適切であり、Primatene Mistによる治療は適切でないと考える医師がいます。

ただし、最近の小規模臨床試験で、アドレナリン入り非処方薬の夜間喘息への効果はアルブテロール(albuterol)入り処方薬とほぼ同等という結果が得られています。

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