心不全治療薬・Natrecor(nesiritide)の臨床試験で、新たに2例の死亡患者がが判明
Free!3年前に実施された心不全治療薬・Natrecor(nesiritide)の臨床試験で、新たに2例の死亡患者がいたことが判明しました。
この2例はFDAに提出された中間報告に含まれていました。最終報告は4月1日までに完成する予定です。
Natrecorの製造会社・Scios社のスポークスマンによると、この死亡例はScios社にはこれまで報告されていなかったものです。
新たに2例の死亡例が見つかったことで、Natrecor治療30日以内に合計7例が死亡したことになります。プラセボでも1例死亡例がありました。
2005年4月のJAMA誌でNatrecor使用により30日以内に死亡するリスクが上昇することを指摘したニューヨークの心臓学者・Jonathan Sackner-Bernstein氏は、Natrecorは販売中止にすべきと主張しています。
去年の初めにアメリカFDAは、Natrecorの死亡リスクに関する情報を添付文書に追記するように要請しました。FDAは、Natrecorの販売を中止する必要はなく、有用と信じています。
2020-03-29|心不全
+ 代償不全後間もない心不全患者の心血管死や心不全入院がvericiguatで1割減少
2020-02-06|心不全
+ 大規模メタ解析でロシグリタゾン使用と心不全リスク上昇が関連
2020-01-30|心不全
+ 退院した心不全患者の自宅への看護師訪問は費用に見合った転帰改善をもたらす
2020-01-22|心不全
+ 心房細動の有無がどうあれ抗凝固薬で心不全患者の生存が改善しうる
2020-01-13|心不全
+ 駆出率保持心不全の病態・心臓拡張不全のネコの心肺機能がHDAC阻害剤で改善
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。