前頭頭頂ネットワークの機能的接続性の絶縁が空間無視の行動障害の原因となっている

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2007-03-17 | コメント

空間無視(Spatial neglect)は脳卒中の後に出現する症状です。空間無視になると、損傷部位とは反対側の領域の刺激を認知してそれらに反応することができなくなります。

右脳に脳卒中を発現した患者11人と健常人を対象にした試験の結果、前頭頭頂ネットワークの機能的接続性の絶縁が空間無視の行動障害の原因となっていると分かりました。

これまで、神経学的な損傷とその回復は、脳卒中やその他の脳損傷によって直接的に影響を受けた神経損傷に関連すると考えられていました。

しかし最近の研究から、脳の一部に起きた損傷は、その損傷とは直接的に関係しない脳領域の機能を障害しうることが分かってきています。

今回の研究から、空間無視の重症度は、注意をコントロールする2つの脳ネットワークのそれぞれのネットワーク内部のコミュニケーションまたは2つのネットワーク間のコミュニケーションの障害の程度と関連すると分かりました。

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