大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。
デングウイルスやジカウイルスを阻止する細菌をヒトスジシマカの腸から同定
 ・ 関連ニュースを追加しました。

食欲に関連した神経回路における内在性カンナビノイドとレプチン情報伝達の統合

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2005-12-25 | コメント

カンナビノイド受容体を標的とし、食欲を低下させて体重を減らす肥満治療薬が開発されています。これまでの研究でCB1受容体とレプチンは視床下部神経のカンナビノイド合成を調節していることが証明されています。


このたび、脳弓周囲の外側視床下部(LH)神経の脱分極は、CB1受容体を介して、食欲や報酬に関わると考えられている局部回路の阻害の抑制を誘導すると分かりました。

脱分極によって誘導された「LH神経の阻害トーンの低下」はレプチンによって阻害されました。レプチンは、janus kinase 2 (JAK2) とmitogen-activated protein kinase (MAPK) の活性化を介してLH神経の電位依存性カルシウムチャンネルを阻害しました。

レプチン欠損マウスでは、LH神経において定常状態のカルシウム電位が上昇しました。また、レプチン欠損マウスでは、CB1受容体が介在し、脱分極によって誘導される「神経回路の阻害の抑制」はコントロールよりも6倍長くなっていました。

以上の結果から、内在性カンナビノイドとレプチンは摂食行動の動機付けに関わる視床下部神経回路の調節因子として機能することが電気生理的に裏付けられました。

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