三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

時差ぼけで寿命が縮む

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2006-11-10 | コメント

時差ぼけや交代勤務のような昼夜のバランスが崩れた生活リズムを高齢マウスに経験させると死亡率が上昇すると分かりました。

この研究では、若年マウスと高齢マウスを以下の3つの群にそれぞれ割り付け、それぞれの環境を8週間経験させました(1群およそ30匹。そのうち9匹は若いマウス)。

・日周期が6時間進んで夜が短くなる日を1週間に1度経験する群
・日周期が6時間遅れて夜が長くなる日を1週間に1度経験する群
・通常周期の対照群

この結果、若年マウスの生存は全般的に良好でした。

一方、高齢マウスでは、日周期の乱れを定期的に経験しているグループでは生存率が悪化しました。1週間に1度夜が短くなる群、1週間に1度夜が長くなる群、対照群の生存率はそれぞれ47%、68%、83%でした。また日周期を変化させる日の間隔を4日に短縮すると、さらに生存率が悪化しました。

慢性ストレス時にはコルチコステロンレベルが上昇しますが、いずれの群の高齢マウスでもコルチコステロンレベルの上昇はみられませんでした。このことから、ストレスは寿命低下の原因ではない考えられました。

これまでの研究で、覚醒/睡眠サイクルに関連するメラトニンなどのホルモンや体内時計遺伝子が老化や免疫系に関連することが示されています。

2006年11月7日のCurrent Biology誌に発表された研究成果です。

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