植物では2つの切断イベントによってsiRNA産生が誘導される
Free!シロイヌナズナ(Arabidopsis)では、ミクロRNA(miRNA)による切断がRNAの片方の末端を決定し、続いて段階的にsiRNAが産生されます。
しかし、ほとんどのmiRNAの標的RNAはsiRNAを産生しません。このことから、siRNA産生には別の決定因子が存在すると示唆されます。
2006年11月2日のCell誌に発表されたコケとシロイヌナズナの研究から、siRNAの生成にはミクロRNAの標的部位が2つ必要と分かりました。
コケでは、2つのmiRNA切断部位に挟まれた部位からsiRNAが段階的に生じていました。
シロイヌナズナでは、ミクロRNA/siRNAの相補的部位を2つ持つ遺伝子では、これらの相補的部位に挟まれた領域で必ずsiRNAが生じていました。一方、相補的部位が1つしかない遺伝子でsiRNAが産生されることは稀でした。
以上のことから、多くの場合、2つの切断イベント(2ヒット)がsiRNA産生の誘因となっていると分かりました。
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