Rocheの年2回皮下注射Ocrevusが多発性硬化症の再発や脳病変をほぼ完封
 ・ Ocrevus静注が承認済みである旨追記しました。
血流の妨げはないが危うい冠動脈硬化巣の経皮冠動脈インターベンションが有効
 ・ 誤記を訂正しました(再度の血行再建→血行再建)
抗生物質で心不全を治療できるかもしれない
 ・ 誤記を訂正しました(心臓発作に、、、→心臓発作後に、、、)
コメント一覧

[記事]脳卒中後の拘束療法で麻痺した上腕の運動機能は有意に改善する」へのコメント

  • このページの後半に、上記トピックの本文を掲載しています。
  • 投稿者名をクリックすると、その方が今までに投稿されたコメントを一覧表示します。

新しくコメントする

「ロボット」

コメントする

http://www.motorika.com/
です。

これで麻痺側のリハビリをやろうとしております。

コメントする

「麻痺側のリハビリを行うロボットの詳細」

コメントする

かわうそ さん、コメントありがとうございます。

可能でしたら、麻痺側のリハビリを行うロボットの開発会社等を教えていただければ幸いです。またそのロボットを紹介したWEBサイトなども教えていただければありがたいです。

コメントする

「麻痺側のリハビリ」

コメントする

遅レスですが、
麻痺側のリハビリを行うロボットも開発されています。
数年後には日本にも導入されるでしょう。

コメントする

「アイデア次第でいろいろなリハビリが可能」

コメントする

Kentiさん、文献情報ありがとうございます。よくわかりました。

リハビリには、アイデア次第でいろいろな方法を取り入れることができそうですね。

コメントする

「バーチャルリアリティの効果」

コメントする

こんにちは、清宮さんの質問に答えているかどうかわかりませんが、僕が「思うだけで脳の関連領域が活性化する」成績として念頭に浮かべていた試験は以下のものです。

▼Stroke. 2005 Jun;36(6):1166-71.
Virtual reality-induced cortical reorganization and associated locomotor recovery in chronic stroke: an experimenter-blind randomized study.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=PureSearch&db=pubmed&details_term=15890990%5BUID%5D

慢性期の脳卒中患者にスノーボードや階段の上り下りを体感するテレビゲームをしてもらったところ、バーチャルリアリティを使った訓練(テレビゲームのこと)によって感覚運動野が活性化し、運動機能が改善することがわかったそうです。

著者らによれば、この成績はバーチャルリアリティ後の神経可逆性を脳機能MRIで評価した初めての研究だそうです。

テレビゲームは、とかく肥満の原因だと悪者にされがちですが、利用方法しだいで有効な治療手段を提供するのかもしれませんね。

コメントする

「Kentiさん、コメントありがとうございます」

コメントする

Stroke. 2005 Jun;36(6):1172-7. は以下ですね(*コメント中のURLは自動的にハイパーリンクされます。)。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=pubmed&cmd=Retrieve&dopt=AbstractPlus&list_uids=158909
\n87&query_hl=3&itool=pubmed_docsum


Kentiさん、もしすぐに分かるようでしたら、“実際に体を動かさなくても、動かそうと思い描くだけで脳の担当領域が活性化する”ことを示した報告を教えていただければ幸いです。総説でもかまいません。

そうですね、リハビリは過酷ではないかと思います。実際に、EXCITE試験でもおよそ24%がドロップアウトしています。

したがって、Kentiさんがコメントしているように、どのような患者が改善しやすいか等を調べることで、最大限の効果を発揮する最小限のリハビリ法を見つけていくことが重要だと思います。

コメントする

「集中訓練の効果を予測する」

コメントする

体幹拘束によるリハビリという考え方は面白いですね。僕も最初にこの方法を知ったときは、へえ~!と思いました。

しかし、最近の研究では実際に体を動かさなくても、動かそうと思い描くだけで脳の担当領域が活性化することがわかってきているようで、実は合理的なリハビリなのかもしれません。

また、以下のような報告も非常に興味深いと思います。

Stroke. 2005 Jun;36(6):1172-7.
Active finger extension predicts outcomes after constraint-induced movement therapy for individuals with hemiparesis after stroke.

手の指先に軽度から重度の麻痺を認める患者に1日6時間のCIMT(constraint-induced movement therapy)を課して、アウトカムを観察したところ、麻痺側上肢の機能改善の予測因子になったのは、握力や手首を伸ばす動作ではなく、指の曲げ伸ばし能力だったそうです。

これが、指の手先の麻痺だったから、予後の予測因子が指の曲げ伸ばし能力と関連しただけなのかもしれませんが、どのような患者が改善しやすいかを知ることも、効果的なリハビリに役立つかもしれませんね。

とはいえ、かなり過酷なリハビリにも思えます。現実問題、すべての患者に実施するのは難しそうに思いました。

コメントする

「脳卒中後のリハビリの重要性」

コメントする

脳卒中後の上腕の麻痺を改善する方法として抑制療法(Constraint induced movement therapy、CIMT)というリハビリがあります。

抑制療法では、非麻痺側(または麻痺が軽い側)を抑制して麻痺側を使わせることによって麻痺側の機能回復を目指します。

この抑制療法が脳卒中後の上腕の麻痺を長期にわたって改善することを明確に示した試験(EXCITE試験)の結果が2006年11月1日のJAMA誌に発表されました。

▽脳卒中後の拘束療法で麻痺した上腕の運動機能は有意に改善する
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=16015

この報告に関するエディトリアル(1)に、この試験結果が如何に重要で影響力があるかを端的に現した文章があります。

“..., constraint-induced therapy, if it were a drug, would probably receive approval based on the EXCITE results.”

“もし抑制療法が薬剤なら、今回発表されたEXCITE試験の結果を根拠として抑制療法は承認されていただろう”

いまのところ、抑制療法で運動機能がなぜ永続的に改善するのかは明確には分かっていません。

しかし既に、抑制療法による麻痺上腕の改善に一致してそれに対応する脳の筋肉出力領域が拡大することが確認されています(2)。

さらに、これは脳の柔軟性を示す報告としてとても重要な知見だと思いますが、脳卒中後の両腕の反復的なリハビリにより、主に損傷していない脳半球と小脳の再編成が誘導されて機能的な改善が生じうることが確認されています(3)。これは、リハビリによって非損傷側の運動皮質ネットワークの再編成が誘導されて腕の機能が改善するという仮説を支持する結果となっています。

脳の機能は各部分によって絶対的に決まっているのではなく、状況に応じて変化しうるのであり、効果的なリハビリをすれば程度の差こそあれ損傷した脳領域の機能を他の脳領域が補完するようになることはほぼ間違いありません。

それゆえ、リハビリテーショニストの腕や心意気によって、脳卒中患者の脳卒中後の生活の質は天国と地獄ほど大きく左右されるのではないかと思います。

脳卒中患者の長期予後の改善という点では、外科的・内科的な治療を施す医師以上にリハビリテーショニストは重要な役目を担っているといえるでしょう。(終)

(1)Stroke RecoveryMoving in an EXCITE-ing Direction
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/full/296/17/2141

(2)Liepert J, Bauder H, Miltner WH, Taub E, Weiller C. Treatment-induced cortical reorganization after stroke in humans. Stroke. 2000;31:1210-1216. FREE FULL TEXT
http://stroke.ahajournals.org/cgi/content/full/31/6/1210

(3)Luft AR, McCombe-Waller S, Whitall J, et al. Repetitive bilateral arm training and motor cortex activation in chronic stroke: a randomized controlled trial. JAMA. 2004;292:1853-1861.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/292/15/1853

コメントする

2006-11-01 - 試験に参加する3-9ヶ月前に脳卒中を経験し、上腕に麻痺を有する患者222人を対象にした試験(EXCITE試験)の結果、通常のケアに比べて抑制療法(Constraint induced movement therapy、CIMT)は上腕の運動機能を有意に改善すると分かりました。

*EXCITE:Extremity Constraint Induced Therapy Evaluation
*CIMT:非麻痺側(または麻痺が軽い側)を抑制して麻痺側を使わせることによって麻痺側の機能回復を目指すリハビリ
会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。