モルヒネの鎮痛効果減弱や痛覚増強に寄与するIL-33経路をマウス実験で同定
Free!末期患者は酷い痛みをやり過ごすのにしばしばモルヒネを使います。しかしモルヒネやその他のオピオイドを繰り返し使い続けると鎮痛効果が減弱するのみならず痛みが一層酷くなる逆効果に陥る恐れがあります。
そのような効果減弱や痛覚増強に脊髄の星状細胞(アストロサイト)やオリゴデンドロサイトで作られるサイトカイン・IL-33経路が寄与していることがマウス実験で示されました。
マウスにモルヒネを繰り返し皮下注射すると主に星状細胞とオリゴデンドロサイトのIL-33と星状細胞のIL-33受容体・ST2が増え、脊髄のIL-33やST2を阻止するとモルヒネの効果減弱や痛覚増強が抑制されました。
また、IL-33は星状細胞のTRAF6とキナーゼJNKが携わる経路を介してケモカインCXCL12生成を促すことでモルヒネ効果減弱や痛覚増強をもたらし、CXCL12発現抑制やCXCL12受容体・CXCR4の阻害剤
- Morphine Tolerance Pathway Identified in Mice / TheScientist
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