三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

修飾されたRNAは樹状細胞を活性化しない

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2005-08-25 | コメント

DNAとRNAはToll-like receptor(TRL)の活性化を介して、哺乳類の免疫システムを活性化します。しかしながら、メチル化CpGモチーフを有するDNAは免疫を活性化しません。


このたび、修飾されたRNAに暴露した樹状細胞が分泌するサイトカイン量は、修飾されていないRNAに暴露した場合よりも有意に少ないと分かりました。また、修飾RNAに暴露した場合の方が、非修飾のRNAに暴露した場合よりも活性化のレベルが低くなっていました。

実験の結果、樹状細胞とTLRを発現している細胞は、比較的未修飾なバクテリアやミトコンドリアRNAによって活性化され、修飾されている哺乳類トータルRNAでは活性化されないと考えられました。

この結果から研究者等は「ヌクレオチドの修飾は、RNAによる樹状細胞活性能力を抑制する。免疫システムは、修飾されていないRNAを目印として、バクテリアや壊死細胞(=ミトコンドリアの核酸が漏れ出している細胞)に選択的に反応しているのかもしれない」と結論しています。

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