正常な呼吸器に新型コロナウイルス受容体ACE2は全くまたは殆ど発現していない
Free!360人からの肺組織検体を含むあちこちのヒト組織を調べたところ、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が細胞侵入の足がかりとする受容体ACE2はこれまでの報告とは裏腹に正常な呼吸器では全くあるいは殆ど発現していませんでした。
一方、腸・腎臓・胆嚢・心臓・男性生殖器・胎盤・眼・血管では一貫して多く発現していました。
ACE2がインターフェロンに応じて発現し、SARS‐CoV‐2感染中に気道上皮細胞のACE2レベルが激増することが最近の研究で示されています。
SARS-CoV-2はまず眼の結膜上皮や上気道の線毛上皮細胞に感染し、その感染がインターフェロンに応じたACE2発現亢進を招いてウイルスは気道粘膜に広がって肺に到達できるようになるのかもしれません。
- New findings on enzymes with important role in SARS-CoV-2 infection / Uppsala University
- New findings on enzymes with important role in SARS-CoV-2 infection / Eurekalert
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