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抗IgE抗体がずっと作られるようにするワクチンを開発
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slo遺伝子発現レベルは薬剤感受性の予測因子である

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2004-12-09 | コメント

薬物に暴露したときに引き起こされる神経活動の変化は、正常な神経興奮を回復するための恒常性機能を始動させると考えられています。


ショウジョウバエにおいて、麻酔薬であるベンジル・アルコールはsloというカリウムチャンネル遺伝子の発現レベルの変化をもたらし、薬剤耐性を引き起こします。

slo遺伝子を欠如したショウジョウバエは薬物耐性が起きず、逆にslo遺伝子の発現を亢進させたショウジョウバエは薬剤耐性のような症状を呈しました。

ベンジル・アルコールに対する行動様式の変化は2相性です。まず初期症状として多動症状が現れ、その後に鎮静が出現します。実験の結果、多動症状がおきているときにはslo遺伝子発現が低下してショウジョウバエのベンジル・アルコールに対する感受性が高まりました。一方鎮静期にはslo遺伝子発現が亢進して薬剤耐性が出現しました。

以上より、slo遺伝子発現レベルは薬剤感受性の予測因子であると考えられました。

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