早産が幼児死亡のおよそ1/3の原因となっている
Free!アメリカでの2002年の乳児死亡(infant death)を再分類したところ、以前の報告のちょうど2倍の34.3%の乳児死亡が早産(妊娠37週未満の出産)に起因していると分かりました。
以前、National Center for Health Statisticsの研究者等は乳児死亡の17%が早産に起因していると報告しました。
しかし今回、Centers for Disease Control and Preventionが早産と特定の死因の生物学的な関連を考慮して解析したところ、幼児死亡27970件のうち主要な20種類の死因で幼児22273人が死亡しており、そのうち9596件(34.3%)が早産に起因しているという結果となりました。
早産が原因となった幼児死亡の95%は妊娠32週未満で1500g未満で出産した幼児で占められていました。また、早産が原因となった幼児死亡の2/3は出産後24時間以内に起きていました。
以上、2006年10月のPEDIATRICS誌に発表された研究成果です。
- Premature births blamed for more deaths / Reuters
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