AstraZenecaの癌治療二重特異性抗体2つが今年Ph3試験に進む〜IL-12薬は脱落
 ・ 誤解を訂正しました(リベゴストミグ→リルベゴストミグ)
プラスチックを食べて増えうる細菌が患者から見つかった
 ・ 変だった表現を訂正しました(CA-UTIとVAPはどちらもプラスチック頼りの装置が使われます。→CA-UTIとVAPはどちらもプラスチック頼りの装置の使用と関連します。)
昔ながらのCAR-T治療失敗リンパ腫患者約半数52%がIL18放出CAR-Tで完全寛解
 ・ 関連ニュースを追加しました。

Elitek(rasburicase)がFDAより承認取得

Free!
2002-07-18 | コメント

2002年7月16日、フランスに本社をおき、最近ニューヨーク証券取引所に上場した大型バイオベンチャー・Sanofi-Synthelabo社(SNY)が開発したElitek(rasburicase)が、腫瘍崩壊症候群(Tumor Lysis Syndrome)の予防・治療薬としてFDAより販売承認されました(2002年7月16日プレスリリース)。

腫瘍崩壊症候群は、白血病を化学療法剤で治療したときに、化学療法剤によって破壊された白血球の残骸が血液中に高濃度に蓄積することが原因で発病でします。白血球が出す残骸の中でもとくに有毒なのは尿酸です。尿酸はある程度はrasburicaseという酵素によって分解されますが、限度をこえて濃度が高くなると分解しきれなくなり、腎臓に蓄積し、やがて急性腎不全を引き起こします。

Elitekは尿酸を分解するrasburicaseそのものです。Elitekを投与することで、もともと人の体内にあるrasburicaseの働きを援護し、尿酸をすばやく分解し、腫瘍崩壊症候群を予防・治療します。

ヨーロッパではすでにFasturtecという商品名で販売されています。

全世界でのElitek/Fasturtecの売上は、2005年には1億ユーロに達すると予想されています。

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。