Elitek(rasburicase)がFDAより承認取得
Free!2002年7月16日、フランスに本社をおき、最近ニューヨーク証券取引所に上場した大型バイオベンチャー・Sanofi-Synthelabo社(SNY)が開発したElitek(rasburicase)が、腫瘍崩壊症候群(Tumor Lysis Syndrome)の予防・治療薬としてFDAより販売承認されました(2002年7月16日プレスリリース)。
腫瘍崩壊症候群は、白血病を化学療法剤で治療したときに、化学療法剤によって破壊された白血球の残骸が血液中に高濃度に蓄積することが原因で発病でします。白血球が出す残骸の中でもとくに有毒なのは尿酸です。尿酸はある程度はrasburicaseという酵素によって分解されますが、限度をこえて濃度が高くなると分解しきれなくなり、腎臓に蓄積し、やがて急性腎不全を引き起こします。
Elitekは尿酸を分解するrasburicaseそのものです。Elitekを投与することで、もともと人の体内にあるrasburicaseの働きを援護し、尿酸をすばやく分解し、腫瘍崩壊症候群を予防・治療します。
ヨーロッパではすでにFasturtecという商品名で販売されています。
全世界でのElitek/Fasturtecの売上は、2005年には1億ユーロに達すると予想されています。
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