COVID-19入院患者のクロロキン治療試験が安全性懸念により中止
Free!ブラジルのアマソナス州の州都マナウスでの無作為化試験の結果、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の高用量クロロキン(600 mg 1日2回を10日間。合計12g)治療でQTc 500ms超や死亡がより多く認められ、試験は中止されたと報じられています。
440人参加予定だった同試験の81人のデータがmedRxivに発表されており、QTc 500ms超を発現した患者の割合は高用量クロロキン群では25%(7/28人)、低用量クロロキン(450 mgを1日目のみ2回で2-5日は1日1回。合計2.7g)群では11(3/28人)でした。
また、死亡率も低用量クロロキン群に比べて高用量クロロキン群(17%)の方が高い傾向を示したとアブストラクトに記されています。
ただし本文のTable 3での死亡率は低用量クロロキン群では17.5%(7/40)、高用量クロロキン群では9.7%(4/41)となっており、アブストラクトとは裏腹に低用量クロロキン群の患者がより死んでいます。アブストラクトとTable 3のどちらかが間違っているのだと思われます。
該当するデータが見つかりませんでした。
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。