HIV感染初期に創傷治癒反応を引き出せばHIVによる疾患を防げるかもしれない
Free!ヒトのHIVに相当するサル免疫不全ウイルス(SIV)に生涯感染し続けてもエイズ(AIDS)にならないアフリカミドリザルとそうではないアカゲザルを比較したところ、粘膜組織の創傷治癒機構の活性化とその維持がAIDSに至るSIV感染進展を防ぐ防御環境を生み出すらしいことが示されました。
アフリカミドリザルのSIV感染初期に活性化する創傷治癒機構は再生性の様相を示し、その単球はTGF-βが担う修復/再生性/胚発達特徴と炎症性遺伝子発現低下を示しました。
HIV感染初期に創傷治癒反応を引き出す治療はHIV疾患を防ぐ効果があるかもしれないと著者は言っています。
- Wound healing in mucous tissues could ward off AIDS / Eurekalert
2020-10-01|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIV治癒を達成した”ベルリンの患者”Timothy Ray Brown氏が白血病再発で死亡
2020-05-18|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIVの長い5′末端反復が発現を強いるT細胞遺伝子がHIVの居座りに寄与してそう
2020-05-11|HIV/後天性免疫不全症候群
+ HIV患者の幹細胞移植後束の間のT細胞活性化亢進時にHIV再潜伏の種ができ易い
2020-04-24|HIV/後天性免疫不全症候群
+ 翻訳されずHIV粒子に詰まれるRNA構造が5’末端のグアノシン1つで出来上がる
2020-03-29|HIV/後天性免疫不全症候群
+ 多剤耐性患者のHIVがViiV社のgp120結合薬fostemsavir(フォステムサビル)で減少
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。