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BioCryst社 ノイラミニダーゼ阻害剤・ペラミビルの日本での開発・販売権を塩野義製薬にライセンス

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2007-03-07 | コメント

2007年3月6日、BioCryst Pharmaceuticals(バイオクリスト)社は、季節性または生命を脅かす恐れがあるインフルエンザの治療薬としてペラミビル注射製剤(peramivir)を日本で開発・販売する権利を塩野義製薬に独占的にライセンスすることで合意したと発表しました。

塩野義製薬は速やかにペラミビル注射製剤の第1相臨床試験の準備に
入ります。

今回の契約締結により、塩野義製薬はバイオクリスト社に契約一時金として1400万ドル、開発の進捗に伴うマイルストーンとして最大2100万ドル、販売イベントマイルストーンとして最大9500万ドルを支払います。また、発売後は、販売額に応じたロイヤルティを支払います。ロイヤリティの割合は10-20%になる予定です。

ペラミビルは、バイオクリスト社が開発中の抗インフルエンザウイルス剤(ノイラミニダーゼ阻害剤)です。A型とB型インフルエンザウイルスに強い抗ウイルス活性を有し、高病原性トリインフルエンザウイルス(H5N1)にも活性を示します。

バイオクリスト社は、通常のインフルエンザウイルス感染症から入院管理が必要な重篤なインフルエンザウイルス感染症まで幅広い適応を対象として開発中です。

米国ではペラミビルの第2相臨床試験が進行中です。また、本剤の開発に関し、米国保健社会福祉省(DHHS)は、バイオクリスト社に1億260万ドルの助成を決定しています(2007年1月6日BioToday)。

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