日本新薬 慢性骨髄性白血病治療剤・NS-187についてINNOVIVE社とライセンス提携

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2006-01-07 | コメント

2006年1月5日、日本新薬は、慢性骨髄性白血病治療剤・NS-187についてINNOVIVE社とライセンス提携したと発表しました。


日本新薬は、日本を除く全世界での独占的なNS-187の開発・販売権をINNOVIVE社にライセンスしました。

NS-187は、BCR-ABLとLYNキナーゼの両方を阻害する化合物です。

以下プレスリリースより抜粋です。

「慢性骨髄性白血病(CML)は、染色体異常により体内で産生されるBcr-Ablチロシンキナーゼが活性化し、白血病細胞を異常に増殖させることによって引き起こされる疾患です。人口10万人あたり年間1〜2人が発症し、患者数は日本で約8,000人、世界で約63,000人と推計されています。現在、既存の治療薬としてイマチニブメシレート(商品名グリベック)が一般的に使用され、Bcr-Ablチロシンキナーゼの活性化を抑制することによりCMLの治療に効果を上げています。

NS-187は日本新薬が創製した新規分子標的薬であり、現在前臨床段階にあります。NS-187は、イマチニブメシレートに感受性を示さないタイプのBcr-Ablチロシンキナーゼや同剤の耐性を引き起こすと考えられているLynチロシンキナーゼに対して強力な阻害活性作用を示し(in vitro)、動物実験において延命効果が確認されています。NS-187は、CML治療における選択肢のひとつとして有用性の高い薬剤となることが期待されます。 」

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INNOVIVE社 日本新薬社
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