三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

Acadia社 統合失調症患者を対象にしたACP-103のリスペリドンまたはハロペリドール併用第2相試験で良好な結果が得られた

Free!
2007-03-20 | コメント

2007年3月19日、Acadia Pharmaceuticals社は、統合失調症患者423人を対象にした5-HT2A受容体活性阻害剤・ACP-103の併用第2相試験で良好な結果が得られたと発表しました。具体的には、ACP-103は5-HT2Aの逆作動薬(inverse agonist)です。

試験の結果、リスペリドン(risperidone、RIS)またはハロペリドール(haloperidol、HAL)とACP-103を併用すると陽性・陰性症状評価尺度(Positive and Negative Syndrome Scale、PANSS)のスコアが有意に低下すると分かりました。

また、低用量リスペリドンとACP-103併用群は、低用量リスペリドンとプラセボ併用群に比べてPANSSスコア低下率が有意に優れていました(p=0.01)。

RISとの併用では、ベースラインからのPANSSスコア低下率は以下のような結果となりました。


治療群 / PANSSスコア低下率
-----------------------------------------------------
ACP-103(20 mg)+低用量RIS(2 mg) / 27.4%
-----------------------------------------------------
低用量RIS(2 mg)+プラセボ / 19.0%
-----------------------------------------------------
高用量RIS(6 mg)+プラセボ / 26.4%
-----------------------------------------------------

HAL併用群では以下のような結果となりました。


治療群 / PANSSスコア低下率
-------------------------------------------------
ACP-103(20 mg)+HAL(2 mg) / 25.6%
-------------------------------------------------
HAL(2 mg)+プラセボ / 29.2%
-------------------------------------------------

この記事のカテゴリ
アカディア・ファーマシューティカルズ社
この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。