Organon社 アセナピンの共同開発からPfizer社が撤退
Free!2006年11月28日、Pfizer社とオランダの化学グループ・Akzo Nobel傘下のOrganon社は、アセナピン(asenapine)の共同開発を解消したと発表しました。アセナピンは、統合失調症と双極性障害に伴う急性躁病の治療薬として開発されています。
Pfizer社はアセナピンに関する全ての権利、知的財産、データをOrganon社に返還します。Organon社は引き続きアセナピンの開発を続けていく予定です。
Akzo社はOrganon社のIPOを予定しています。Pfizer社が去っていきましたが、AkzoはOrganon社のIPOの予定は変わらないと説明しています。Organon社はAkzo社の医薬品・獣医製品事業部です。
10月にAkzoは、統合失調症を対象にしたアセナピンの第3相試験で明確な効果が確認できなかったと発表しました。
この残念な発表を受けてパートナーのPfizer社が共同開発から手を引くのではないかと懸念されていましたが、案の定その懸念が現実となってしまいました。
統合失調症は110億ドルのマーケットとなっており、その規模は毎年10%以上拡大しています。
Organon社はPfizer社に代わる新たなパートナー探しも考慮していくとのことです。
- + ホームページ
2020-04-16|統合失調症
+ 大日本住友製薬のD2受容体に結合しない統合失調症薬の成功Ph2試験論文報告
2020-02-13|統合失調症
+ 環状RNA・circHomer1a欠損マウスは精神病患者によくある順応性低下を呈する
2020-02-13|統合失調症
+ 早く治療し始めたところで統合失調症の進行を遅らせることはできないらしい
2019-12-24|統合失調症
+ Intra-Cellular社の統合失調症薬Caplytaを米国FDAが承認
2019-11-19|統合失調症
+ Karuna社の脳のムスカリン受容体活性化剤KarXTの統合失調症Ph2試験目標達成
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。