睡眠時無呼吸の中年は冠疾患を起こすリスクが高い
Free!いびきをかく平均年齢49歳の中年(いびき中年)308人を対象にした7年間の追跡調査において、閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)を有するいびき中年(OSAいびき中年)は冠疾患を起こすリスクが高いという結果となりました。
追跡調査の結果、OSAいびき中年(105人)の16.2%(17人)が冠疾患と診断されました。OSAではないいびき中年(203人)の冠疾患診断率は5.4%(11人)でした。
多変量解析の結果、ベースラインでOSAと診断がある人は冠疾患を発現するリスクが高いと分かりました。
また、OSAいびき中年のうち、治療が不十分なグループ(65人)での冠疾患発現率は24.6%(16人)、十分に治療を受けているグループ(26人)での冠疾患発現率は3.9%(1人)でした。
OSAの効果的な治療はこの冠疾患リスクを低下させました。
この結果から、治療が不十分な睡眠時無呼吸の中年は冠疾患を発現するリスクが高いと分かりました。
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