MBL生成細菌を含むグラム陰性細菌感染症を治療するPfizerの抗生剤を欧州承認

Free!
2024-04-24 | コメント

多剤耐性感染を治療するPfizerのβラクタムaztreonam(アズトレオナム)とβ-ラクタマーゼ阻害薬avibactam(アビバクタム)の組み合わせEmblaveo(エンブラベオ;aztreonam-avibactam)を欧州委員会(EC)が承認しました。

Emblaveoはメタロβラクタマーゼ(MBL)生成細菌を含む多剤耐性グラム陰性細菌による感染症を治療するEC初承認のβラクタム/βラクタマーゼ阻害薬組み合わせ抗生剤となりました。

MBLはβラクタマーゼ酵素の類いの一つで、目下のβラクタマーゼ阻害剤では阻害剤されず、aztreonam(アズトレオナム)などのモノバクタム抗生剤を除くほぼどのβラクタム抗生剤も分解してしまいます。

モノバクタムはMBLの手にはかからないものの、いかんせんMBLと一緒にしばしば作られる他のβラクタマーゼによって分解されます。よってモノバクタム単独使用の出番は限られます。

しかしaztreonamとβラクタマーゼの類いを手広く阻害するavibactamを組み合わせたEmblaveoならMBLと他のβラクタマーゼを作る細菌をaztreonamに討ち取らせることができます。

EmblaveoはAbbVieと共同開発されており、Pfizerは米国とカナダを除く全世界での販売権利を有します。米国とカナダでの権利はAbbVieの手中にあります。

この記事のカテゴリ
関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。