三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

GileadのRemdesivirを初め4剤どれもWHO主催試験でCOVID-19入院患者に無効

Free!
2020-10-17 | コメント

世界保健機関(WHO)が3月に始めた非盲検無作為化試験Solidarity Therapeutics Trialの結果、Gilead Sciences(ギリアド)のVeklury(ベクルリー;Remdesivir、レムデシビル)やその他3つの抗ウイルス薬・ヒドロキシクロロキン、Kaletra(カレトラ;lopinavir/ritonavir)、インターフェロン(Interferon-β1a)はどれも新型コロナウイルス感染(COVID-19)患者の入院中の死亡を減らしませんでした。

Remdesivir治療群の28日間の死亡率は11%(301/2743人)、非使用群では11.2%(303/2708人)であり、その差は有意ではありませんでした(P=0.50)。

最初人工呼吸をしていなかった患者の人工呼吸開始もどの薬剤でも減りませんでした。同様に、どの薬剤でも入院期間は短縮しませんでした。

Gileadは今月28日に3Qの業績を発表します。1治療あたり3120ドルのRemdesivirは当初の見込みほど使われおらず、同剤に期待する投資家はその業績発表でがっかりさせられるかもしれません。

Remdesivirの配給を担った米国政府機関HHSによると準備した50万回分のうち病院は僅か32%、約5億ドル分しか購入しませんでした。

COVID-19患者の入院率が当初の見込みより低いとの認識をGilead販売部門トップJohanna Mercier氏は示しています。

関連ニュース

該当するデータが見つかりませんでした。

この記事に対するコメントをお寄せ下さい

[この記事に対してコメントするには会員登録が必要です]

下記のフォームより、有料会員または無料メール会員のいずれかに登録してください。

[会員登録がお済みの方はログインしてください]

コメント一覧

この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。

会員様ログイン
メール会員(無料)募集中

メール会員登録(無料)をされますと、BioTodayに登録された記事を毎日メールでお知らせします。また、メール会員登録されますと、毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

メール配信を希望される方は、以下の欄にメールアドレスを入力下さい。

◇メール会員登録までの流れ

  1. メールアドレスを入力
  2. 入力したメールアドレスに自動生成されたパスワードが届けられる

後は、自動生成されたパスワードと登録したメールアドレスでログインすると毎週月曜からの一週間あたり2つの記事の全文閲覧が可能になります。

質問検索
BioToday 非会員の方へ

質問を投稿して頂くには、メール会員登録が必要です。

会員登録がお済みの方へ

質問を投稿して頂くには、ログインが必要です。
下記のリンクからログインしてください。

My Book

バイオを応用して開発中の新薬を紹介した本です。2001年10月に出版したものです。Amgen社のEPOGEN誕生の経緯やグリベック誕生までの道のりなど、現在販売されているバイオ医薬品の歴史について知りたい方には役に立つのではないかと思います。