骨髄幹細胞増殖因子・G-CSFは心臓発作後の心機能改善効果あり
Free!心臓発作(anterior wall heart attack)によって血管形成術をうけた患者5人に、骨髄での幹細胞増殖を促す成長因子・顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte colony-stimulating factor、G-CSF)を投与したところ、幹細胞数がおよそ10倍増加し、心機能が改善しました。
2003年11月11日のAmerican Heart Associationの年次総会で発表された成果です。
これまでの研究から、骨髄幹細胞由来の細胞が心筋細胞に存在するとわかっていました。このことからUniversity of OttawaのChris A. Glover医師等はC-CSFを投与することで幹細胞の数を増やせば心筋細胞の再生が促進されるのではないかと考えました。
血管形成術後2週間以内にG-CSFを4日間連続投与したところ、G-CSF治療から4日後に白血球数が5倍に増えていました。また幹細胞のマーカー・CD34も10倍に増えいました。
G-CSF治療から6週間後の左心室駆出分画率(どれだけ血液を送り出しているかの指標)は27%から35%に改善していました。また、心臓組織も59%から75%に回復していました。
- Growth Factor Drug Helps Heart Heal / HealthDay
2020-02-19|循環器疾患全般
+ 労して遺伝子情報を得たところで心疾患リスク予想は全くまたは大して改善せず
2020-02-02|循環器疾患全般
+ LPL活性を両極端から助けるCorvidia社ペプチド薬でマウスのトリグリセリド減少
2020-01-25|循環器疾患全般
+ 危険に応じたアドレナリン分泌が心拍を高める仕組みの一翼を担う蛋白質が判明
2019-12-05|循環器疾患全般
+ 運動時の循環前駆細胞(CPC)測定は冠疾患患者の予後予想により有益
2019-12-04|循環器疾患全般
+ 非HDLコレステロール値が高いほど冠疾患や脳卒中を被り易い
この記事についてのコメントは、まだ投稿されていません。