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Gracell社のCAR-Tの骨髄腫初治療奏効率100%はからくりがあって解釈困難

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2022-12-14 | コメント

Gracell Biotechnologies社のBCMA/CD19二重標的キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)GC012Fによる多発性骨髄腫初治療Ph1試験の奏効率はあっぱれな100%(16/16人)ですが、これにはちょっとしたからくりがあり、その治療に先立ってボルテゾミブ、レナリドミド、デキサメタゾン(それにAsh 2022アブストラクトによると少なくとも1人にはエピルビシン)が使われており、奏効率100%のどれほどがGC012Fのおかげなのか判断することは困難です。

Gracell社は同試験でのGC012F用途を初治療(first-line)と位置づけていますが、実情に沿うのは初治療後保守(first-line maintenance)という位置づけのようです。

GC012Fは1日か2日ほどで作れることが売りで、中国で実施された同試験での細胞採取から投与までの日数(vein-to-vein time)は12-15日でした。自己CAR-Tの細胞採取から投与までの一般的な期間は2-6週間です。

Gracell社は米国にまもなく試験開始を申請する予定であり、米国でも同様により短い期間で投与まで漕ぎ着けうるかどうかが近い将来に判明するでしょう。

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