ビタミンEには心臓発作・脳卒中の予防効果なし
Free!9541人を対象にした試験から「抗炎症作用や抗血管閉塞作用があるとされるビタミンE服用時とプラセボ(偽薬)服用時で心臓発作や癌の発現率に差はない」という結果となりました。
ウィーンで今週開催中のEuropean Society of Cardiology学会において、McMaster Universityの研究者Eva Lonn等によって研究成果が発表されています。
この臨床試験はramipril、ビタミンEの効果を平行して調べる2重盲検試験のフォローアップ試験結果として発表されています。ramiprilの有効性はすでに確認されたため、ramiprilの効果を調べる臨床試験はすでに完了し、ビタミンEの効果を調べる試験のみが継続されました。
7年間の試験からビタミンE投与群での心臓発作・脳卒中・循環器疾患が原因の死亡率は21.4%、プラセボでは20.6%でした。
この結果は2003年8月19日のCirculation誌に発表されたcarotenoidsやtocopherols(ビタミンE)の抗心筋梗塞効果を調べる試験と一致しています。この試験においても抗酸化作用のあるcarotenoidsやtocopherolsが心臓病を防ぐという結果にはなっていません。
- Vitamin E offers no benefit to heart disease patients, long-term trial / Neutraingredients
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