大腸癌患者を対象にした臨床試験でCD55に類似した抗イディオタイプ抗体の免疫反応惹起作用が確認された

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2007-01-06 | コメント

糖タンパク質・CD55は結腸直腸癌で過剰発現しており、補体による攻撃から結腸直腸癌を保護しています。このCD55を模倣している抗イディオタイプ抗体(anti-idiotypic antibody)・105AD7の忍容性と有効性を検討した試験の結果が発表されています。

この試験では、結腸直腸癌の手術を受けた67名に対して、ネオアジュバント/アジュバント療法として105AD7を投与した時の免疫反応が評価されました。

試験の結果、105AD7ワクチンに対する免疫反応が大部分の患者において認められました。

CD55は自己抗原ですが、局所反応以外には有害事象は認められませんでした。

この結果から、癌治療の標的としてCD55を利用しうると考えられました。

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