COVID-19への取り組みが他の原因による死亡を増やしたかもしれない/英国

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2020-05-03 | コメント

3月に英国イングランドの救急科(ED)に足を運んだ人や入室した人の数が去年の3月に比べてそれぞれ29%と23%も減少し、新型コロナウイルス感染(COVID-19)による死亡を上回る死亡数増加が認められています。

EDに足を運ばなかった人達に何があったのかは少なくとも現時点では不明ですが、それらの人々がその時あるいはその後に被ったであろう死の数々には思い立った時に治療に出向いていれば防げたものもあったかもしれません。

2020年4月10日までの1週間のイングランドとウェールズの全死亡数は過去5年間のその週の死亡数の平均を7996人上回りました。その増加分は同週にCOVID-19で死亡した6213人を1783人上回っており、COVID-19封じ込めの対策はCOVID-19以外の死亡を増やしたかもしれないと英国のシンクタンクNuffield TrustのJohn Appleby氏は懸念しています。

ただし、COVID-19による死亡は報告より実際には多いかもしれず、もしそうなら報告にあがっていないそれらのCOVID-19死亡が紛れ込んで他の原因による死亡を水増ししたことも考えられます。

現時点ではデータが不完全、不確実、めまぐるし過ぎてCOVID-19食い止めの取り組みの全国民への余波について確かな結論を出すことは不可能とAppleby氏は言っています。

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