安定虚血性心疾患の血行再建治療は薬物治療に勝らず/ISCHEMIA試験

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2019-11-18 | コメント

ISCHEMIA試験の結果、安定虚血性心疾患患者の血行再建治療・経皮冠動脈インターベンション(PCI)か冠動脈バイパス手術(CABG)+薬物治療の有害心血管転帰(心血管死・心筋梗塞・心停止・不安定狭心症や心不全による入院)予防効果は薬物治療のみを上回りませんでした。

4年時点の有害心血管転帰発現率は、心臓カテーテル後に適切であればPCI/CABGされて薬物治療も受けた侵襲治療群では13.3%、薬物治療のみ(薬物治療に失敗した場合に限り心臓カテーテルを受ける)の群では15.5%であり、有意差はつきませんでした(P値0.34)。

心血管死か心筋梗塞の発現率も有意差はありませんでした(11.7% vs 13.9%、P値0.21)。全死亡率はほとんど同じでした(6.4% vs 6.5%、P値0.67)。

Reutersによると、不必要なステント治療をしなければ米国の医療は年間5億ドル節約できると試験を率いた医師の一人David Maron氏は言っています。Maron氏によるとステント治療1回あたりの費用はおよそ25,000ドル、バイパス手術は45,000ドルです。

また、試験医師の1人William Boden氏は、今は無駄使いし過ぎているとし、今回の結果でいつもの治療が変わればいいと言っています。

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