Point Therapeutics社 talabostatの膵癌Ph2試験は主要目標を達成できない

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2007-03-02 | コメント

2007年3月1日、Point Therapeutics社は、化学療法剤未治療のステージ4の膵癌を対象にしたtalabostat+ゲムシタビン(Gemzar、gemcitabine)の第2相試験でプライマリーエンドポイントは達成できそうにないと発表しました。

この試験のプライマリーエンドポイントは6ヵ月の生存率です。

Point Therapeutics社は奏功率やその他のセカンダリーエンドポイントのモニターを続けていく予定です。この第2相試験は2007年中旬に完了する予定です。最終的な結果も2007年中旬に得られる見込みです。

また、Point Therapeutics社は非小細胞肺癌を対象にしたtalabostatの2つの第3相試験の状況を発表しました。

1つ目の試験ではtalabostat+pemetrexed (Alimta) の効果をプラセボ+Alimtaの効果と比較しています。この試験は順調にエンロールが進んでおり、2007年2Qにエンロールが完了する見込みです。また、結果は2007年4Qに発表される予定です。

一方talabostat+docetaxel(Taxotere)の効果をプラセボ+Taxotereと比較している2つ目の第3相試験のエンロールは予定よりも遅れています。

Point Therapeutics社は、エンロール率をスピードアップするためのイニシアチブを含めて様々なオプションを考慮していく予定です。場合によってはエンロールの目標患者数を減らす可能性もあるとのことです。

Talabostatは2つの作用で抗腫瘍効果を発揮すると考えられています。1つは腫瘍で発現している線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)と呼ばれるジペプチジル・ペプチダーゼ(DPP)をターゲットにした作用で、もう1つの作用はDPP 8とDPP 9を介した免疫系の活性化です。

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