三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。
先立つ治療を少なくとも1回経ている骨髄腫へのJ&JのCarvykti使用を欧州も承認
 ・ BMSのBCMA標的CAR-T・Abecmaの欧州での承認について短く追記しました。

重症COVID-19入院患者53人の7割がレムデシビル投与で快方に向かった

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2020-04-11 | コメント

Gilead Sciences(ギリアド)社のウイルスRNAポリメラーゼ阻害剤Remdesivir(レムデシビル)で治療された重症の新型コロナウイルス感染(COVID-19)入院患者53人の7割(68%;36/53人)が快方に向かい、酸素供給がより不要になりました。

53人の殆どは投与開始時点で侵襲的人工呼吸〔挿管人工呼吸か体外式膜型人工肺(ECMO)〕を受けていましたが、それら34人(30人が挿管人工呼吸、4人がECMO)のうち19人(56%)はRemdesivir治療で非侵襲的人工呼吸(3人)・人工呼吸不要(8人)、退院(8人)のいずれかに快方しました。34人中9人は侵襲的人工呼吸のままで、6人(18%)は残念ながら悪化、つまり死亡しました。

投与開始時点で非侵襲的人工呼吸を受けていた患者7人もRemdesivir投与後に殆どが改善し、5人(71%)が退院に至りました。残りの2人は残念ながら悪化し、1人は侵襲的人工呼吸が必要になり、1人は亡くなりました。

試験開始時点で低流量酸素供給を受けていた10人と人工呼吸不要だった2人はどちらも全員が退院することができました。

挿管人工呼吸患者30人の約6割(17人;57%)はRemdesivir治療後に抜管することができました。ECMO使用患者4人のうち3人(75%)はその使用を止めることができ、生存し続けました。

今回の試験でRemdesivirの新たな安全性懸念は認められませんでした。

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