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ワーファリンの投与量を左右する遺伝子変異が見つかった

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2005-06-04 | コメント

抗血栓剤・ワーファリン(Warfarin)を服用している185人のvitamin K epoxide reductase complex 1 (VKORC1) の遺伝子型とワーファリン用量の相関を調べたところ、ワーファリンの投与量を規定するVKORC1の遺伝子型が存在するとわかりました。


185人のデータから、VKORC1遺伝子には主要な1塩基置換(SNP)が10種類あり、それらは5種類のハプロタイプ(SNPの組合せ型)に分類されました。

VKORC1の遺伝子型は低用量ハプロタイプ(A)と高用量ハプロタイプ(B)にわかれ、AAでのワーファリン平均投与量は2.7±0.2 mg/日、ABでは4.9±0.2 mg/日、BBでは6.2±0.3 mg/日でした。

アフリカ系アメリカ人、ヨーロッパ系アメリカ人、アジア系アメリカ人でVKORC1の遺伝子型を調べたところ、Aハプロタイプはアジア系に多く、Bハプロタイプはアフリカ系に多くなっていました。

また、VKORC1 mRNAレベルはハプロタイプ毎に異なっており、ワーファリン投与量の違いはVKORC1遺伝子の転写量の違いに相関すると考えられました。

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