Lillyのκオピオイド受容体遮断薬LY2444296でアルコール依存ラットの酒量が減少
 ・ 3段落目の誤記を訂正しました(断酒9時間後→断酒8時間後)
三つ子の騒音百まで
 ・ 参考文献にPERSPECTIVEを追加しました。
大うつ病患者へのNeurocrine社のAMPA受容体増強薬のPh2試験で有意効果あり
 ・ タイトルの誤記を訂正しました(Ph1試験→Ph2試験)。

Schering-Plough社 Organon BioSciences社を買収

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2007-03-13 | コメント

2007年3月12日、Schering-Plough社は、オランダの化学メーカー・Akzo Nobel社の医薬品部門・Organon BioSciences N.V.を110億ユーロ(145億ドル)で買収すると発表しました。

Akzo Nobel社はOrganon BioSciences社の上場を計画していましたが、上場をやめて最終的には売却で落ち着いた格好となりました。

Schering-Plough社による買収金額は、株式売却で得られると推定されていた金額よりも37%も多くなっています。したがって、Akzoにとっては非常に好条件の売却となります。

Akzoは、今年後半に買収が完了すると見込んでいます。

この買収で得られる資金を英国最大の化学メーカー・Imperial Chemical Industries Plcの買収にAkzo社は充てるのではないかとアナリストは予想しています。Imperial Chemical Industries Plcの時価総額はおよそ110億ドルです。

この買収で、Schering-Plough社はコレステロール薬・VytorinとZetiaの売り上げへの依存度を軽減することができます。この買収により、Schering-Plough社の売り上げはおよそ60%上昇し、臨床開発最終ステージの化合物の数が2倍に増えます。

Organon社の最終臨床ステージ化合物パイプラインには、統合失調症治療薬候補・Asenapine、避妊薬、麻酔分野で使用する薬剤・Sugammadexがあります。Sugammadexは麻酔薬の作用を数分以内で消失させることができるユニークな製品です。

Schering-Plough社は、Organon BioSciences社を買収後に人員削減を実施すると言っています。しかし、今回の買収は成長を見据えたものであり、削減される人員の数は限られているとのことです。

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