成長ホルモンはアンチエイジング治療としては勧められない

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2007-01-19 | コメント

高齢者を対象にした成長ホルモン投与の無作為化臨床試験報告を系統レビューした結果、成長ホルモン投与で抗老化作用(アンチエイジング作用)は殆ど期待できず、むしろ成長ホルモン治療で有害事象のリスクが増すと示唆されました。

レビューの結果、成長ホルモンは身体組成を僅かに変化させました。具体的には、成長ホルモン投与で脂肪量が平均2.1kg低下し、筋肉量が2.1kg上昇しました。

成長ホルモンで総コレステロールレベルの低下が認められましたが、これは身体組成変化で補正すると有意ではなくなりました。

骨密度や血清脂質レベル等は成長ホルモンで変化しませんでした。

一方、成長ホルモン治療により軟組織浮腫、手根管症候群、女性化乳房を被るリスクが有意に上昇しました。また、糖尿病と空腹時血糖異常の発現が上昇する傾向が認められました。

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