JAMAが金銭の授受を含む利害の対立に関するポリシーを強化

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2006-07-13 | コメント

JAMA誌は、金銭の授受を含む利害の対立(Conflicts of interest)に関するポリシーを強化し、その内容を2006年7月12日のJAMA誌で説明しています。具体的には、2007年1月からは、論文提出時に、研究者等はAcknowledgmentセクションに全ての利害の対立を記載する必要があります。もし利害の対立が無かった場合には、“利害の対立はない”と明記する必要があります。

また、今年2月1日のJAMA誌に発表された次の報告「Relapse of Major Depression During Pregnancy in Women Who Maintain or Discontinue Antidepressant Treatment. JAMA. 2006 Feb 1;295(5):499-507.」の著者13人のうち7人が製薬会社との関連を公表していなかったことが明らかとなり、この報告の著者等の利害の対立の記載が訂正されました。その訂正版がJAMA誌に掲載されています(JAMA. 2006;296:170)。

彼等が2月1日のJAMA誌に掲載した報告では、妊娠中に抗うつ薬の服用を中止すると再発のリスクがあるという結果となっています。

今回利害の対立が公開されたこの報告の著者12人のうちの7人は、多くの製薬企業と60を超える金銭関係を結んでいました。なぜその金銭関係を公表しなかったかといえば、試験は政府から出資を受けており、特定の薬剤を評価したものではなかったからとこの著者等は説明しています。

今回の訂正で7人は次のような会社との利害の対立関係が公表されています。

Abbott Laboratories
Eli Lilly
Forest Pharmaceuticals
Janssen Pharmaceutica
Pfizer
Solvay
Bristol-Myers Squibb
Astra Zeneca
GlaxoSmithKline
Wyeth
Berlex Laboratories
Sepracor
Wyeth-Ayerst
Ortho-McNeil Pharmaceuticals
Novartis Pharmaceuticals

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